aamall

2021年06月26日

翻訳で稼ぐ、その2

以下、長文です。

翻訳での稼ぎの話ですが、ここでは年間売上げではなく時給をどう上げていくかを考えたいと思います。

時給を上げるためには、単価を上げるか翻訳スピードを上げるかのどちらかしかありませんよね。

単価は自身の努力だけで自在に上げられるものでもなく、営業努力をしつつ時機を待つしかないです。

翻訳スピードは自身の努力で上げられるものですし、翻訳スピードに上限はありません。

英訳に関していえば、原文理解のスピードはそのままでも、英語を読み書きするスピードが上がれば、英訳全体のスピードも上がります。

じゃあ、どうしたら英語を読み書きするスピードが上がるの?というと、英語の精読・多読が有益だと私は思います。

なんか、普通の答えですね。

多読は特に説明はいりませんが、精読は人によって考え方が少々違うようです。

精読において私が重量だと考えるのは、英文の意味を正確に理解すること以上に、文構造を分析し理解することです。

つまり、文中の全ての単語の品詞、その文中での役割を理解する必要があります。

主語は何?述語はどれ?動詞は自動詞?他動詞?目的語はどれ?時制は?形容詞、副詞、前置詞句が修飾するものは何?関係詞は何に係る?修飾語と被修飾語との位置関係は?冠詞はどうなってる?名詞は単数?複数?パンクチュエーションは?そしてそれぞれ、なぜ?

これらの疑問に答えるためには、辞書、文法書を読んで、考えなくてはいけません。

これが大事だと思うんですよね。

疑問を解決するために自主的に調べる方が、ただ文法書を読んで覚えようとするより記憶に残るように思います。

英文の構造を細かく分析し、英語という言語の仕組みを理解し知識を蓄積していくことは、英語を読み書きするスピードの向上、さらには精度の向上につながります。

私自身は大学での専攻が言語学だったので、文構造の分析という作業を嫌というほどやらされ、でもそれがその後の英語力向上には役立ったと思います。

ちなみに、私の翻訳スピードはといえば、1日3~4時間の稼働時間で仕上り(チェック込み)で2,000ワード程度英訳するので、1時間で500ワード強ですかね。

某翻訳講座の講師が言う時給5,000円は余裕で超えます。

私の場合、留学経験+海外での就業経験があるのでこの翻訳スピードが可能だと思われるかもしれませんが、ただ英語圏の空気を吸ってただけで英語が読み書きできるようになったわけではありません。

アメリカに住んでた時も帰国後も、上に書いたような地味な精読作業をしたり、たくさん洋書を読んだり、英語圏の大学がオファーしているオンラインのライティングやエディティングのクラスを受講したりと、英語力向上のためにたくさん時間とお金とエネルギーを費やしてるんです。

英語の大切さを強調すると、英語だけできても翻訳はできないと反論されることもありますが、英語ができれば翻訳ができるなんて言ってませんよ。

英訳の場合、大きく分けて、原文を理解する工程とその理解した内容を英語で表現する工程とがあります。

原文を理解する工程には英語は全く関係ありませんし、その工程のスピードと精度を上げるためには、英語とは全く関係ないところでトレーニングが必要です。

しかし、英語で原文の内容を表現する作業では、英語力がスピードにも品質にも直接関係します。

しかも、どんなに原文をしっかり理解したところで、それを英語で正確に表現できなければ翻訳そのものの質は高くはなりません。

つまり、英訳をするためには高い英語力は必要不可欠なのです。

では、英訳に必要な英語力ってどのくらい?

私の考えでは、準ネイティブレベルです。

母語が日本語である場合、自身が日本語でしていることを、それに近いレベルで英語でもできるというレベルです。

逆に、英語を母語とする人に英日翻訳を依頼するとしたら、日本語を準ネイティブレベルで使えない人に依頼したいと思いますか?

私なら思いません。

そしてそう言うからには、自分ももっと努力しなくてはいけませんね。

英語の勉強は続きます。

h_a_z_u_k_i at 22:56|PermalinkComments(0)英語学習 | お金の話

2021年06月13日

翻訳で稼ぐ、その1

こんなタイトルを記事につけると怪しまれますね、このご時世。

忘れないうちに前回の記事の続きを。

自身の情報をどの程度書こうか迷えるところですが、とりあえず書いてみましょう。

まず、翻訳の仕事をしてみようかと思ったところから現時点までをさらっとお話します。

リーマンショック後、諸事情により無職になりました。

当時、もう日本の企業で働くのは嫌だと思い、持ち合わせているスキルで在宅でできそうな仕事は何か考えた末、翻訳もありかなという結論に至ったのですが、翻訳会社のフリーランス募集の広告を見ると、実務経験なしで応募できるものがないという問題に直面。

しょうがないので、とりあえず未経験可というチェッカーポジションに応募。

3社に応募し3社ともトライアルに合格、在宅チェッカーとして働き始めます。

仕事量と稼働時間だけではフルタイムといえるものでしたが、収入がね…。

どうしたものかと悩んでいたら、ある翻訳会社から翻訳専門の派遣案件があるけど興味あるかと聞かれ、企業で働くのはちょっと、、、と思ったのですが、とりあえず話だけでも聞いてみることに。

で、派遣先に翻訳サンプルを提出したところ、是非にと言われ、断るタイミングを逃しそのまま流されて派遣のインハウス翻訳者になります。

インハウスで翻訳を始めて2年ほどが過ぎた頃、フリーランス移行への準備を始めトライアルを受け始めます。

3社に応募し3社とも合格、副業翻訳を始めます。

週末を利用してだけでは対応しきれないほど依頼があり、さらに応募した4社目からも合格の通知をもらい、派遣なんか辞めちゃえ!と、副業翻訳を始めて4か月程度でフリーランスになります。

それからこれまで8年半、コンスタントに仕事をこなし、手持ちの案件がないという日をまだ一度も経験していません。

という感じで、翻訳の仕事をしようと思ったときから今に至るまで、たいした苦労もないんですよね。

仕事を引き受け過ぎて頭がおかしくなりそうと思うことは度々ありますが。

私の場合、比較的スムーズに翻訳で稼げるようになったのは、それまでに語学学習にかけた時間とお金とエネルギーのおかげだと思います。

具体的に言えば、、、と思ったけど、長くなったし、次回へ続く。

どこまで引っ張るつもりでしょうね。

h_a_z_u_k_i at 20:24|PermalinkComments(0)仕事 

2021年06月11日

単価の話をしよう、、、かな?

初めに申しておきますが、この記事内で自身の単価がいくらなのかは書きません。

そこはご想像にお任せします。

でも単価に関してほんの少しだけ具体的な話をしますね。

まず前提として、私の仕事は100%特許英訳です。

そして単価は仕上り換算で英単語1語につきいくらという計算です。

では、始めましょう。

インハウスで翻訳していた頃に副業でも翻訳の仕事を始め、それから今で約9年です。

その間に実際に受注した単価の上限と下限との差はといいますと、14円です。

大きいですよね。

ただ、単価が一番高かったのは小さな特許事務所からの仕事で、一番低かったのは大手翻訳会社からの仕事でしたので、正しい比較とは言えないのかもしれません。

時折、特許事務所との取引きは単価はいいけど翻訳業務以外のことも依頼されて面倒だという話も聞きますが、私個人の経験から言えば、大差ないです。

むしろ翻訳会社からの仕事の方が何かと面倒だったかも。

特許事務所との取引きといっても、昨今では翻訳会社並みまたはそれ未満の単価を提示する事務所もあるようです。

そういう単価を提示する事務所の経営者は禿げたらいいのにと思いますけど。

禿げろネタはさておき、どうやって真っ当な単価で仕事を発注してくれる事務所を探せばいいの?という話ですが、それはもう、地道に探すしかないです。

コネがある人は別ですが。

ひとえに特許英訳を専門にフリーランスで仕事をするといっても、どこから受注するかで収入は大きく違ってきます。

当たり前の話といえば当たり前ですけど。

翻訳は稼げないという話は度々見かけますが、条件さえ揃えば翻訳は結構儲かる仕事です。

じゃあその条件って何があるの?という話ですが、それは次回。

読み手がイラっとする終わり方ですね……。

h_a_z_u_k_i at 21:48|PermalinkComments(0)お金の話 | 仕事

2021年05月19日

洋書を読もう

子どもの頃から読書の習慣をつけるのが大切という話はよく聞きます。

私自身はといえば、まったく本など読まない子どもでした。

小中学生の頃はマンガを少し読んでたくらいで、小説なんて全然興味なし。

高校生になってマンガ原作の小説を多少読むようになり、そこから平安時代の文学に興味を抱き、王朝文学の現代語訳を読むようになったくらいです。

とにかく、活字より数字が好きでしたね。

しかしアメリカに留学後、英語の学習のためにと思って洋書を読むようになったら、どういうわけか本が好きになりました。

多分、漢字が嫌いだったんだな。

今も嫌いだし。

まあとにかく、読書の習慣がなかった子どもが本好きな大人になることはあります。

前置きが長くなりましたが、洋書を読むのは今も続けております。

日本に住んでいると英語に触れる機会が少ないですから、積極的にインプットしていかないと英語力も低下する一方です。

基本的には2冊同時進行で読みつつ、1冊はAudibleで聞いています。

現在進行中の本はこちら↓。

No Time To Hide


Legal Thrillerってことになってますが、legalの要素よりthrillerの要素の方が強い作品ですね。この作家さんの作品は結構好きで、他に出版されてるものも全部読みました。


The Myth of Artificial Intelligence: Why Computers Can't Think the Way We Do 


読み始めたばかりでまだChapter 1しか読んでいないので中身については何とも言えませんが、AIに何ができて何ができないのかという話は大変興味があります。でもChapter 1を読んだだけでもなかなか難しい話をしているので、読み進めるのは遅くなりそう。


Wordcraft: The Complete Guide to Clear, Powerful Writing


英語で文章を書く人向けの指南書です。翻訳というよりはライティング向けの内容なので、実際の仕事にすぐ役立つ内容とは言えませんが、英文を書く上で何を考慮すべきか、考えるヒントがもらえます。ナレーターが上手なのもあって、Audibleで聞いていると聞き入ってしまいます。


一応、趣味の本、技術系の本、英文ライティングの本の3冊を同時に読み進めるようにしています。

毎日3~4時間は洋書(Audible含む)にかけるようにしていますが、その大半は趣味の本に時間を割いているので、他の本の進捗はいまいち(^^;

英語のアウトプットの質を上げるためにはインプットは欠かせません。

特に表現力の不足を日々感じているので、そこを補うためには毎日洋書を読もうと決めています。

h_a_z_u_k_i at 19:24|PermalinkComments(0)読書 | 書籍

2021年02月18日

そこは副詞じゃなくて形容詞です

少し前の話ですが、チェック済み翻訳原稿を取引先事務所から受け取りました。

所内の翻訳者の方がチェックしたものだったようですが、一つ気になるところがありました。

『部材Xは、部材Yに隣接して配置される』のような文だったのですが、"The member X is disposed adjacent to the member Y"と訳していたところを、"The member X is disposed adjacently to the member Y"と修正されていました。

違いますよ~。

そこは副詞じゃなくて形容詞ですよ~。

動詞の後に置かれる修飾語は副詞と思い込んでるのでしょうか。

ここでの"adjacent"は、部材Yに対する部材Xの位置を説明しており、主語を修飾しているんです。

ここを副詞にしてしまうと、配置されるという動作自体を説明することになり、ちょっと意味が分からなくなります。

このように、本来なら形容詞を用いる箇所で副詞が使われるという間違いは、普段洋書を読んでいても見られるので、気を付けなくてはいけませんね。

ところで、文法チェックツールはこのようなミスを指摘してくれるのでしょうか。

とりあえず、私が普段使っているツール、ProWritingAidで適当な文を入力して試してみたところ、以下の通り、きちんと指摘してくれました。
prowritingaide

しかし、同じ文をGrammarlyの無料版で試してみたところ、1つ目のセットの"perpendicularly"はミスではないとの認識のようです。
grammarly
う~ん……。

どうなんでしょう。

まあ、文法チェックツールも完璧ではないので、文法の勉強は怠ってはいけませんね。

h_a_z_u_k_i at 17:27|PermalinkComments(0)英語学習 | 英語表現