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2017年10月

2017年10月28日

フローチャートの動作の主体、再び

以前に書いた記事(フローチャートの動作の主体)に続き、また別の案件では何を主語に書かれているのか見てみたいと思います。

今回はHewlett Packardの公開公報から引用します。

[0046] Method 500 may start in block 521 where a plurality of product identifiers may be stored in a product database (e.g., data storage 129 of FIG. 1). A product identifier may be a serial number, a universal product identifier code (UPC), and/or other identifying information uniquely identifies individual products. A product identifier may be associated with a product description, a shipping destination of the product (e.g., country, city, zip code, mailing address, etc.), and/or other information related to the product. At least one product identifier may be associated with a promotion (e.g., a promotion identifier) that is intended for at least one end customer. The end customer(s) associated with the promotion may represent a target audience for the particular promotion. Information related to the end customer may include a name of the end customer, an organization that the end customer belongs to (e.g., a team, an office, a company, a government, and/or other organization types), and/or a geographical location associated with the end customer (e.g., country, city, zip code, home address, mailing address, work address, etc.), and/or other information relevant to the end customer. 
[0047] In block 522, method 500 may include triggering a detection of a potential grey market activity in response to receiving customer registration information from a first end customer. The first end customer may provide the customer registration information by submitting a product registration, submitting a product survey, purchasing a warranty, making a warranty claim, activating licenses associated with the product, and/or other suitable ways. The customer registration information may include, but not be limited to, a first product identifier (e.g., uniquely identifying the product), a name of the first end customer, an organization that the first end customer belongs to (e.g., a team, an office, a company, a government, and/or other organization types), and/or a geographical location associated with the first end customer (e.g., where the end customer purchased the product from and/or received the product, country, city, zip code, home address, mailing address, work address, etc.). 

[0048] The detection may be automatically triggered without human intervention upon the receipt of the customer registration information. For example, when the first end customer submits a product registration via the manufacturer's or distributor's website, the detection may be automatically triggered upon the submission of the registration. 
(US20170308941A1)

長々と引用してますが、注目したいのは各段落の1文目だけです。

今回の案件では、method 500を主語にして、"method 500 may include ~ing"という形式で、これ以降の段落も続いていきます。

方法クレームでは、"a method comprising: ~ing; ~ing; and ~ing."といった書き方が多用されますし、そういう意味ではフローチャートの説明においても、方法がある動作を含むという意味で書かれても不思議はありませんね。

不思議がないというか、このほうがクレームとの対応が明白かもしれませんね。

企業知財部でインハウス翻訳者をしていた頃、フローチャートの説明で主語がないと英訳できないと知財担当者に文句を言ったことがあります。

英語の構造上、どうしても主語が必要なのはわかるが、権利範囲などを考えると動作の主体を明言したくない場合もあると言われ、じゃあどうしましょうか?と議論したこともありました。

でも、方法自体を主語にしてしまえば解決するんですね。

なるほど~、5年前にこれに気付いていたら何らかの提案ができていたのに(´・ω・`)

主語の件とは別に、上記の引用で使われている"without human intervention"という表現もいいかもしれないと思いました。

実際に請け負うものには、色々な動作が自動化されたという話が出てくる案件もありますし、使えそうなところがあれば使ってみたいですねφ(.. )


h_a_z_u_k_i at 16:02|PermalinkComments(0)英文明細書 

2017年10月24日

Rules of Patent Drafting: Guidelines from Federal Circuit Case Law

ようやく読み始めました。

9781522131977_1_cover

日本のアマゾンでは扱っていないようで、上の画像にリンクはありません。

しょうがないので、私は出版元から入手しました。

Kindleで読めるように、ちょっとズルをしてmobiファイルを購入しました。

ズルの具体的内容は、興味があったらツイッター経由でDM送ってください。

内容は、まだ読み始めたばかりなので詳しいことは書けませんが、要するに、判例に基づいて英文明細書を書こうという、タイトル通りの内容になっているはずです。

特許翻訳業界では、都市伝説的な話が多く、一体誰の言うことを信じたらいいの?と思うことが多々あります。

そういった謎を少しでも解き明かすことができるよう、もっと真面目に勉強することにしました。

どこそこの誰々さんがこう言ってたとか、そういう話も一応聞いておきますが、やっぱり判例に基づいて判断するのが一番なのではないでしょうか。

というわけで、こちらの書籍と、あともう1冊購入を予定しているものがあるのですが、そちらがまた結構なお値段で(^^;

LexisNexisでは、定期的にセールをやってたような気がするので、次は感謝祭あたりでセールをやらないかな~と狙っております。

h_a_z_u_k_i at 23:59|PermalinkComments(0)書籍 

2017年10月21日

選べる翻訳者でありたい

『選べる翻訳者』でありたいというのは前々から言っていることです。

フリーランスという働き方を選ぶ理由は人それぞれですが、私の場合、納得いかない仕事をしたくないという思いがつのった結果です。

翻訳の仕事を始める前に勤めていた会社でのお話を少々書きましょう。

個人のお客さんを相手にあるサービスを売る会社だったのですが、ある時、販売したサービスで問題が発生しました。

販売時の約款では想定されていなかった問題で、その対応費用を会社が負担するのか客側が負担するのかの明記がありませんでした。

私としては、約款に明記していない以上会社側が負担すべきだと主張し、直属の上司もそれに納得しました。

しかし、翌日会社に行くと、客側に負担させるようにうまくお客さんを説得しろと上司から言われました。

どうやら、上司がそのまた上司に伝えたところ、客側に負担させろと言われたようでした。

こんなことは、会社勤めしていればよくあることなのかな~?

ですが、どうしても納得いかない私は上司と議論することとなり、その中で言われたことは、

『会社から給料もらってるんだから、会社の利益を優先しろ』

『上の人間の決めたことに従えないなら、会社を辞めさせることもできる』

『ここは日本だ!』

最後の『ここは日本だ』って、、、言われなくてもわかってるわっ!

何かと厄介なアメリカ帰りと思われてたので、こういう言われ方をしたんですけどね。

で、結局、お客さんに費用負担を伝える業務を拒否し、その数か月後、私は無職になったのです。

やっぱり、納得いかないことを、ただ仕方がないと言ってやりたくはないのです。

現在従事している翻訳業でもそう。

単価や納期だけの問題ではなく、訳文の方向性が合わないクライアントの仕事はしたくないです。

もちろんビジネスとしてやっているわけですから、お客さんの要望に応えるのは当然だと思いますが、なんでもお客様の言う通りに仕事をしようとは思いません。

合意した方向性の範囲内で多少の妥協はしますけどね。

また、自分が正しいと思うものを常に押し付けようとも思いません。

自分が良いと思うものとクライアントが良いと思うものとが一致する、そういう状況で仕事をしていきたいと思っています。

納得いかない仕事を拒否できるというのもフリーランスのメリットですし、私にとって特に重要なポイントです。

自分のやりたい仕事を選別できるよう、方向性をもっと明確にしていかなきゃなと最近ちょっと思ってます。


h_a_z_u_k_i at 19:33|PermalinkComments(0)仕事 

2017年10月20日

ultimate, penultimate, antepenultimate

アメリカで日本語を教えていた頃、『一昨々日』『一昨日』『明後日』『明々後日』という単語を紹介すると、日本語にはそんなに便利な言葉があるのか~と驚かれることがありました。

普段から日本語を話していると、特別便利な表現だと感じたことはありませんでしたが、確かにこれらを英語で表現する場合と比較すると、便利な単語ですね。

"day before yesterday"とか、"day after tomorrow"とか、ちょっと面倒ですよね。

間違えて"day after yesterday"なんて言って"That's today."と返されたりというのは、英語学習者あるあるの1つでしょうか。

前置きが長くなりましたが、英語にだって日本語表現と比べると便利な単語はありますよね。

"ultimate, penultimate, antepenultimate"あたりはその例でしょうか。

ultimate = 最後の

penultimate = 最後から二番目の

antepenultimate = 最後から三番目の

ultimateはいいとして、penultimate, antepenultimateはなかなか便利ですよね。

ところで、penultimate, antepenultimateといった、日本語ではフレーズで表現するけども英語では単語1つで片付く表現に、和英辞典ではどうやったらたどり着けるのでしょう?

方法が思いつかないのですが、たどり着けるものなのかな?

このような日英での表現方法の違いも考慮すると、辞書に頼っていても見つけられない情報は多いのかと思います。

やっぱり、普段から英語で書かれたものを読み、気になる表現は確認し、実際に使ってみながら自分のものにしていくというプロセスが大切なのではないでしょうか。

h_a_z_u_k_i at 13:13|PermalinkComments(0)英語表現 

2017年10月19日

便利なsuffix: -most

英訳の仕事をしていて便利だなぁと思う英語のsuffixは"-most"です。

例えば、

outermost = 一番外側の

uppermost = 一番上の

rightmost = 一番右の

endmost = 一番端の

などなど。

最上級の意味を形容詞にsuffixをつけるだけで表せます。

とはいえ、万能ではないのでなんにでもくっつけてよいものではありません。

では、使っていいものとよくないものをどうやって調べるの?

地道に辞書で引くという方法もありますが、英語圏では有名なゲームScrabble用辞書を提供しているサイトもなかなか使えます。

例えば、https://www.anagrammer.com/dictionary/とか。

あくまでもゲーム用に作られた辞書ですので、信頼できる辞書での確認は必須ですが、こういうリストを眺めていると、おっ、こんな単語もあるのか?こんなsuffixもあるのか?と、思わぬ発見もあります。

ちなみに、Scrabbleは何度かやったことがありますが、英語ネイティブ相手に勝てるわけもなく、嫌いなゲームですね( ̄‥ ̄)=3 フン

h_a_z_u_k_i at 13:54|PermalinkComments(0)英語表現