aamall

2020年06月20日

Dangling Modifier

『本発明の装置は』で始まった文が『~を制御する方法である』で終わるような明細書を翻訳しながら、まずは自分の書く文を制御する方法でも考えたまえ、、、と思っております。

なんでこんなことが起こるんでしょうね?

うっかり?

Google Patentsで検索してみたところ、関連案件の米国出願公報が出ていて、重複する部分も多かったので使いまわしができそうと思ったのですが、そこでもまた問題が。

英文自体は、もしかしたら英語ネイティブが訳したのかも?と思うような表現が多いのですが、とにかくdangling modifierが多い。

dangling modifierって?

何を修飾しているのか不明な修飾句や、文法的に正しい位置におかれていない、文法的に正しい形になっていない修飾句です。

ここ(Dangling Modifiers and How To Correct Them)の説明がわかりやすいかも。

一見すると、dangling modifierを含む文の方が簡潔に見えることがあります。

むしろ、修飾関係を正しく示す文の方がまどろっこしく見えたり。

dangling modiferが気にならない人からしたら、正しい英文の方が下手に見えるのかな?と心配になります。

実際に、翻訳会社のチェッカーさんに、dangling modifierを含む文に修正されたことありますし。

ツイッタランドにいた頃に好きだったアカウントで、New York TimesやWashington Postの記事の英文の間違いを指摘しているアカウントがあったのですが、そこでもよく指摘されていたのがdangling modifierでした。

英語圏が出版されるライティングの書籍でも、よくある間違いとして紹介されることは多いですね。

それくらい、どこででも見かける間違いです。

それだけ頻繁に見かけると、もう受け入れられてるのかな?などと思ってしまいます。

いや、でも見かけると気になるし。

よく、英文ライティングでは、clear, correct, conciseが大切と言いますが、この3つ、同列に並べるべきではないと思うんですよね。

まず大切なのは、correct。

文法的に正しい文を書くことは必須です。

clear, conciseのその後にくる話じゃないですか?

簡潔さを目指すために、文法的に間違った文にしてしまってはいけないと思うんですよね。

まあ、個人の見解ですが。

とにかく、原文は崩壊してるし、見つけた英訳も微妙だし、ハズレ案件引いたな、、、と泣きたい気分なのです。

h_a_z_u_k_i at 13:29│Comments(2)英語表現 

この記事へのコメント

1. Posted by piyo   2020年06月20日 19:07
つい先日、コメントを書き込んだばかりのpiyoです。

以前、工業英検を受験した際、テクニカルライティングを教えて下さった先生方からは、dangling modifierを使用してはいけないと強く言われたので、使用してはいけないものだと思っていたのですが、特許事務所内部では何の罪悪感もなく普通に使用されているような気がします。最初は、それが気持ち悪いと思っていたのですが、今は何とも思わなくなってしまいました。。。慣れとは恐ろしいものですね。

特許業界は本当に不思議な業界で、
正しいことが受け入れられず、
間違ったことでも慣習的に受け入れられてきたことであればOKとされるような気がします。

テクニカルライティングの書籍やセミナーで学んだことを実務に取り入れると、「それは、お客様には受け入れられない」と拒否されることが多く、勉強しても無駄なのかな?と悲しく感じることが多かったです。

結局のところ、お客様や弁理士先生の英語力が上がらない限り、この傾向は続くのかな?と想像しています。そして、日本からの外国出願は、いつまでも読みにくい直訳調のままなんでしょうね。。。

最後に、この前紹介して下さった"How Technology Works"という書籍、素晴らしいですね!訳していた明細書で不明点があり、困っていたところ、この書籍を見て解決できました。本当にありがとうございます。
2. Posted by ブログ主   2020年06月20日 22:06
piyoさん

またまたコメントありがとうございます(^^)
仰る通り、特許業界には摩訶不思議なことが多いですよね。
おかしな英語表現も、なぜか『特許英語』の名のもとに認められていたり、出所不明な都市伝説が色々あったり。
フリーランスで仕事をしているので、極力考え方の合う取引先を選んで仕事をしていますが、それでもやっぱり?WTF!?と思うようなことも起こります。
出願人企業の人たちや、弁理士、特許技術者の方々が今のままでいいと思う限り、この状況は変わらないんでしょうね。

以前紹介した書籍がお役に立ったようで、良かったです。あの本、説明も簡潔でなかなか良いですよね。

コメントする

名前
 
  絵文字